空き地を活用し水を綺麗にする浄化町へ
TAKETA空き地戦略本部では、空き地の活用を考える中で、城下町内の水路の水質問題にぶつかりました。
竹田市の城下町は400年前に玉来川から川の水を引き込む水路網が形成されており、江戸時代から火災の火消しや農業として利用されていましたが、近代化の過程で水道が敷設され、その利用の仕方は変わってきました。約20年前に都市下水の導入が検討されましたが、人口減少が見込まれていたため、世帯ごとに浄化槽を設置する「設置型浄化槽」を普及させる施策が行われました。しかし、十分に普及が進まず、合併浄化槽普及率は19%にとどまっています。(竹田市調べ)そのため、現在も生活排水が水路を通り、稲葉川に水質が悪い生活排水が流れ込む状態が続いています。
TAKETA空き地戦略本部では、大野川の上流部である竹田市の水が綺麗になる浄化町を目指し、まず、市民の方々にも水質の状態をまず知ってもらうために「TAKETA CREATIVE 水質検査MAPPING PARTY」を定期的に開催しています。今後、城下町の住民の方々と一緒に、水質モニタリング&改善活動と、空き地を活用して複数世帯で共有する合併浄化槽設置の施策提案を竹田市に行っていきます。
竹田市城下町・水質をモニタリング!ダッシュボード
城下町の水質検査結果をモニタリングできるダッシュボードです。
CODとは、Chemical Oxygen Demandの略で、日本語で化学的酸素要求量といい、水中に含まれる有機物による汚濁を測る指標として用いられています。0から8まであり8以上は、生物が生息しずらい数値となります。
TAKETA空き地戦略本部が制作した誰でも使えるスマホでできる水質検査アプリです。
水質検査マッピングパーティではこれを活用しCOD濃度、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素、リン酸態窒素濃度を一緒に計測します。
※主に生物が住みにくい状況を表すCOD濃度を指標としてモニタリングしていきます。水質検査キットはこちらから購入できます。
空き地戦略本部が考える空き地を活用した浄化町提案
共同利用の浄化槽設置施策提案
城下町の空き地の地下に共同合併浄化槽を設置し、共同利用することで、住民が合併浄化槽を設置することにかかる初期費用及びランニングコストを下げることができます。行政として、これらの取り組みを推進するために税制優遇制度(固定資産税の減免、固定資産税評価の見直し措置等)の取り組みをすること政策提言します。